はじめまして、京都の西大路七条の鍼灸整体院、なかやま鍼灸整体院の院長 仲山竜一郎です。

肩こりがあり、そのうえ歯痛にも悩まされているなんてことはありませんか

肩こりが続くと、歯が浮いて感じがしたり、歯茎が腫れるなんてことがありますよね。

また、逆に肩こりがきついから歯に痛みがあるんだろうと思っていたが実は、歯に異常があったなんてこともあります。

今日は肩こりからくる歯痛について

現役、整体師であり鍼灸師である私が、できるだけ具体的にご紹介していきたいと思います。

肩こりからくる歯痛を改善するにあたり、参考にして頂けたら幸いです。

肩こりと歯痛の関係

肩こりがあるうえに、歯の痛みもあるという方も少なくはありません。

実は、肩こりと歯痛は、相互関係があります。虫歯から肩こりが生じる場合と逆に、肩こりから歯痛が生じる場合があります。

まずは、虫歯から肩がこる場合は4つの要因が考えられます
①虫歯の痛みをかばう
②炎症
③痛みによる姿勢の変化
④歯のつめ物


 虫歯の痛みをかばう
虫歯は、虫歯菌や食べ物の残りカスの酸の影響で、歯が溶かされていくもので、虫歯菌などの細菌が歯の神経を刺激し歯痛がでてきます。

こうして歯が痛くなると、当然、痛い方の歯では噛まなくなります。そうすると片側だけで食べ物を噛むという習慣になってしまい、顎の筋肉やそれに関連する肩や首の筋肉にも負担がかかり続けることで、顎から肩周り、首の筋肉が不自然に緊張するため肩こりや首こりをまねきます。


 炎症
歯の神経や歯茎に炎症が起こり長引くと、そこに関連する顎関節や筋肉、リンパ腺などにも炎症が広がり、更には肩や首にまで影響してきます。

その結果、肩こりをまねくことになります。


 痛みによる姿勢の変化
人間は痛みを感じると自然にある姿勢をとろうとします。それは、痛みの感じるところに丸まっていく姿勢です。

お腹が痛くなれば、お腹をおさえて身体を丸くします。頭が痛ければ頭を前に下げ身体を丸めます。

歯が痛むと、痛い歯を手でおさえ、その方向に首や身体を傾ける姿勢を無意識にとってしまいます。

その影響で、歯に痛みがあると姿勢が崩れてしまい、首や肩の筋肉も緊張し、いつものと違う姿勢を取り続けることで、肩こりをまねきます。


 歯の詰め物
歯の治療中で、歯のつめ物の違和感があり、その影響で肩がこってくることもあります。


肩こりからくる歯痛は、筋筋膜性歯痛、非歯原性歯痛といわれ、歯に痛みはあるが歯に異常がないという状態のものをいいます

症状として、
・歯が浮いた感じがする
・歯茎が腫れてる感じがする
・頭痛を伴う
・めまいを伴う
・吐き気を伴う
・目が見にくい

などの症状を伴います。

他にも、猫背など姿勢が悪かったり、長時間同じ姿勢をしていることが多い、ストレートネックと言われた、過度のストレスを感じている。

なども、肩こりからくる歯痛の要因となります。

虫歯と肩こりからくる歯痛の違い

虫歯と肩こりからくる虫歯は、症状からも違いがある程度は判断できます。

肩こりからくる虫歯の場合は
・歯が浮いた感じがする
・歯茎が腫れた感じがする
・頭痛やめまいなどを伴う


などの症状がでます。他にも急に血圧があがったり首のこりを感じたりすることもあります。

一番の判断基準となるのが、歯科を受診しても歯には異常はないが歯が痛むという場合は、肩こりや首こりから歯痛がおこっている可能性が高いです

 歯痛
虫歯菌や口の中の食べ物の残りカスの酸により、歯が溶かされ、細菌が歯の神経を刺激する。

 肩こりからくる歯痛
姿勢や噛み合わせにより、顎や肩や首の筋肉が疲労・緊張し血流も低下するため、肩や首のこりと共に歯痛も出てくる。

という違いがあります。


歯痛の症状と考えられる疾患
参考までに、歯痛の症状と考えられる疾患について簡単に紹介させてもらいます。

 常にズキズキ痛む
安静にしていても常に歯に痛みがある場合は、歯髄炎や歯の神経の炎症が考えられます。

 噛むと歯が痛い
食べ物を噛んだり、歯を食いしばるようにすると歯が痛む場合は、歯根膜が歯菌に蝕まれている可能性があり、そこから炎症が起こり歯痛が生じます。

 歯茎が痛い
歯茎が痛い場合は、肩こりからくる歯痛と見極めが難しいですが、虫歯があったり親知らずがあると歯茎が痛むことがあります。

 歯がしみる
いわゆる知覚過敏と言われているもので、虫歯が進行し、エナメル質が溶かされ象牙質がむき出しになると、歯がしみるという症状があらわれます。

危険な肩こり症状

普通の肩こりでそのうち治るだろうと思い放っておかれるパターンが多いですが、実は放っておくと怖い肩こりもあります。

 筋骨格系の疾患
・五十肩
・頚椎椎間板ヘルニア
・変形性頚椎症
・頚椎症
・ストレートネック
・スポーツによるオーバーユース

この筋骨格系の肩こりは、肩こり以外に痛みやしびれなどの症状が出てくるのであまり見落とされることはありません。

怖いのは、心臓疾患が潜んでいる場合です。

 心臓の病気
・狭心症
・心筋梗塞
・心不全
・心弁膜症
・心肥大
・不整脈
・胸部大動脈瘤
など

もし、突然、肩にこりや違和感、痛みや激痛を感じたら、例え数日で症状が楽になっても一度、病院で受診してください

この症状は、放っておくと取り返しのつかないことになる怖いサインです。

決して、ただの肩こりだろうとあなどってはいけません。

肩こりからくる歯痛の解消法

肩こりからくる歯痛は、筋肉のこり、疲労、緊張が解消されると歯痛も解消されます。

なので、筋肉のこりや疲労や緊張を改善するために

・ストレッチ
・運動やエクササイズ
・マッサージ
・姿勢を改善する
・身体を温める
・ストレスを解消する


などの対処法が望ましいと思います。

歯の痛みがきつい場合は、炎症が強く出ている可能性が高いのでその時してはいけないことは

・アルコールを摂取する
・肩や首、歯の痛いところを温める


という事です。痛みの要因になっている炎症が更に増幅してしまうので、やめておいた方が良いでしょう。

追伸

歯が痛い場合は、整体やマッサージに行く前にまずは、歯科を受診されるほうがベストだと思います。

そこで、歯には異常がなければ、マッサージや整体などの選択肢もあります。また時間がない時は、運動やストレッチやお風呂で温まるなどをして、肩こりや筋肉の血流不足を改善することをおすすめします。

当院でも、肩こりからくる歯痛に対応しています。ご相談受け付けておりますので、是非お声がけください。

なかやま鍼灸整体院 院長 仲山竜一郎
資格:鍼師、灸師、柔道整復師
修得:整体術、鍼灸、上部頚椎、カイロプラクティック、オステオパシーなど
 
京都で鍼灸整体院をさせてもらっています。