はじめまして、京都の西大路七条の鍼灸整体院、なかやま鍼灸整体院の院長 仲山竜一郎です。

慢性的な肩こりがあり、そのうえ病院にいって薬を飲んでいても咳がなかなか治まらないなんてことはありませんか?

咳が続くと腹筋も痛くなるし、肩もこってくるという状態になりますよね。

そうすると、咳だけでも苦しい上に肩こりやひどくなると頭痛まで出てくることもあります。

咳には、何かしらの病気で咳が出ている場合と、肩こりから咳が出ている場合があります。

今日は肩こりからくる咳について

現役、整体師であり鍼灸師である私が、できるだけ具体的にご紹介していきたいと思います。

肩こりからくる咳を改善するにあたり、参考にして頂けたら幸いです。

咳を伴う病気

普通の風邪からの咳は、だいたい1~2週間すると治まってきます。

風邪が治ると共に咳も治まってくるのですが、熱は下がっても咳だけが1ヶ月以上続く場合は、または咳が3週間~1ヶ月以上続く場合はなにかしらの病気がひそんでいる可能性があります。

咳を伴う病気

 喘息
気道が狭く、常に炎症を起こしている状態で、ホコリやタバコなど少しの刺激でも咳発作が起こります。

ゼーゼー、ヒューヒューという喘鳴があり、夜間や早朝に症状が出やすく、咳で目が覚めることもあります。

また運動後は息苦しくなります。

 咳喘息
風邪に伴い発症することが多く、痰や発熱などの症状はないが3週間以上咳が続くと咳喘息の可能性も出てきます。

喘息との違いは、ゼーゼー、ヒューヒューなどの喘鳴がないことです。

夜中から朝方にかけて症状が強くなる傾向があり、ひどい発作の時には胸まで痛くなることもあります。

 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
タバコ病とも言われ、長年タバコを吸い続けるまたは、タバコの煙を吸い続ける(受動的喫煙)により、肺の組織である肺胞が溶けていき咳発作を起こすものです。

自覚症状として、咳・痰・息切れ・動悸などの呼吸器症状があらわれます。

 マイコプラズマ肺炎
マイコプラズマ細菌に感染して発症するもので、呼吸器の感染症です。

冬に発症することが多く、8割が若年層である14歳以下の年代の罹患率が高いです。

37~39度の高熱、咳、痰、のどの痛み、鼻づまり、鼻水、咳がひどくなると呼吸困難になることもあります。

 百日咳
百日咳菌に感染して発症するもので、気道の粘膜が剥がれ炎症を起こすことで、少しの刺激でも咳がでて、痰が出にくくなるものです。

熱が出ることは稀ですが、発作性の激しい咳が出ます。

しかも長期的に出るため、嘔吐やチアノーゼ、結膜充血、顔面浮腫をともない、夜間に発作が出て止まらないことが多いので不眠になってきます。

 結核
結核菌に感染して発症するもので、こちらの体力や抵抗力、免疫力が弱っている時に結核菌を肺に吸い込むことで発症します。

数週間以上にわたって咳が続き、血痰が出たり、微熱が出たりしますが、ときよっては高熱が出ることもまります。

 アトピー性咳嗽
アトピー素因を持つ人で、閉経後の中年女性に多く、これはホルモンのバランスとの関わりがあるためだと考えられております。

痰が出ない咳が続き、タバコやエアコンの風、運動やストレスによって咳が出ます。また、日常での会話の途中にも咳が出てしまい会話が困難になることもあります。

 副鼻腔気管支症候群
緑色や黄色の粘性のある鼻水が出てくるのが特徴で、鼻がつまるという症状の他に頭痛、顔面痛、口臭、臭覚障害などの症状もあらわれます。

 逆流性食道炎
胸やけや詰まり感に伴い、咳が出ることがあります。

 薬剤性の咳
血圧の薬の副作用で咳が止まらなくなることがあります。

 その他
肺がん、後鼻漏症候群、間質性肺炎、気胸などの病気があります。


咳が長引く場合は、そのうち治るだろうと放っておかずに、早い目に医療機関を受診してください。

まずは、呼吸器内科を受診してください。

肩こりと咳の関係

咳は、ホコリや煙、ウイルス、ハウスダスト、食べ物の詰まりなど、異物を外に出す働きで、肺や気管や気管支を保護するための反射作用です。

咳は、急激な温度変化、自律神経の不具合、ストレスによってもおこります。

咳と肩こりの関係は大きく分けて2種類あります。

①咳が続くことで生じる肩こり
②慢性的な肩こりで生じる咳


があります。

 咳が続くことで生じる肩こり
咳が続くと呼吸筋(腹筋や肋間筋など)や首周り頭の筋肉が疲労・緊張してきます。過度の緊張により肋骨が骨折してしまうこともあります。

また、咳をする時はどうしても身体を丸める姿勢になってしまうため、首や肩の筋肉も緊張してきます。

その結果として、肩こりを生じます。


 慢性的な肩こりで生じる咳
慢性的な肩こりがあると、首周りや肩周辺の筋肉の血流も低下している状態が続きます。そういった状態が続くと頚椎の柔軟性もなくなり、頚椎にズレや歪みを生じることがあります。

特に後頭骨ー第1頚椎ー第2頚椎のバランスが崩れると、脳幹の通り道を圧迫してしまうので、脳幹の機能低下をおこしてしまいます。

脳幹は、生命活動に必要な働きの指令を行っているところなので、そこの機能が低下すると様々な不具合が生じます。

なので、首や肩がこりすぎると、首から上の血流が低下し、脳幹を圧迫してしまうので、咳が続くことがあります。

他にも、最近ではスマートフォンのやり過ぎによるスマートフォン症候群なども肩こりや咳の原因となっています

肩こりからくる咳の症状

 肩こりからくる咳の症状は、咳は出るが鼻水や発熱といった症状はない。

 のどがつかえた感じがしたり、飴玉がのどにつまったような感覚がある。

 咳以外の風邪症状は全くない。

 断続的に長期間にわたり咳が出る

などの症状があり、病院などで検査をしてもはっきりとした原因がわからない場合は、肩こりから咳が生じている可能性があります。

肩こりからくる咳の解消法

肩こりからくる咳は、肩こりを改善することが目的になります。

なので、肩こりを解消するために咳症状がきつくない時は
・ストレッチ
・身体を温める(温まると咳が強くなる場合は不可)
・マッサージ

咳がきつい時は
・とにかく身体を休ませる
・温かい飲み物を飲む(咳が強くなる場合は不可)
・横向きで寝る
・加湿器をたく(冬場で乾燥している時)
・マスクをする

それでも、咳が続く場合は、整体や鍼灸やマッサージなど専門的に肩こりを解消し頚椎のバランスを整えてくれるところで、身体を整えることをおすすめします。

追伸

咳が一ヶ月以上にわたり続く場合は、必ず病院(呼吸器内科)へ行って診てもらうことをおすすめします。

咳にも怖い病気がひそんでいる可能性もあります。放っておくと取り返しのがつかなくなることもあるので、早い目に受診してください。

病院で原因がはっきりしない、または薬を飲んでいても一向に改善しない場合は、整体や鍼灸など、専門的に肩こりを解消し頚椎を整えてくれるところで身体のバランスを整えると良いでしょう。

当院でも、肩こりからくる咳にも対応しています。ご相談受け付けておりますので、是非お声がけください。

なかやま鍼灸整体院 院長 仲山竜一郎
資格:鍼師、灸師、柔道整復師
修得:整体術、鍼灸、上部頚椎、カイロプラクティック、オステオパシーなど
 
京都で鍼灸整体院をさせてもらっています。